先日、健康食品のお客様にお届けする情報誌に掲載する写真撮影&取材のため
“奥みなべ梅林”に行ってきました。
一昨年前に「みなべ・田辺の梅システム」が「世界農業遺産」に認定されたのですが、
ここ奥みなべでは、その梅システムの景観を見ることが出来ます。
梅システム??
世界農業遺産??
初めて聞くワードもあるかと思うので、
簡単に説明させていただきます。
「世界農業遺産」とは若い世代に受け継がれるべき重要な伝統的な農業、農村文化、里地里山の農業景観などを全体として認定し、その保全と持続的な活用を図るものと定義されています。国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組みです。世界15カ国36地域、日本では、「みなべ・田辺」を含めて8地域が認定されています。(みなべ観光協会冊子より抜粋)。
世界では、アフリカの伝統的なマサイの牧畜や南アメリカのアンデス農業、日本ではトキの共生する佐渡の里山などが登録されているようです。
みなべ町で梅の栽培が盛んになったのは江戸時代初めごろ。保水性のない土地では稲作は不可能…そんな土地に適した作物が梅だったとか。米などの穀物は作りにくいながらも、昔から梅ともに生活してきた梅農家の里がその地で見ることが出来ます。
「梅システム」・・・山の傾斜の上部には備長炭で有名なウバメガシの薪炭林(しんたんりん)、その下に梅林が連なっており、平地では野菜の栽培であったり梅林の受粉を担うニホンミツバチの飼育がなされています。水の流れや自然の変化に応じ、梅栽培や、備長炭造りなど人々の生活に溶け込んだ農業の仕組み。それが梅システムです。
奥みなべ梅林の景観
梅の花が満開になると、あたり一面梅の香りが漂うとか…。
今週末~来週初旬は満開になるかもとのことです。
夏には川に蛍が飛び交うのだとか。
尾根がらはみなべの海が見渡せます。
水平線の左の方には鹿島が。 とても気持ちが良かったです。
プラントハウスや水耕栽培など、次世代型農業が全国的にも増えてきていますが、
ながいながい時間の中で培われた地域に根付いた農業のあり方って
その時の人々の生活にも関わっていることから、本当に貴重で重要なものなんだなと思います。
最近、田舎へのIターン移住が増えているのは、そういった自然との共生といった面でも、
意識しだしている人が増えてきているからなのかな?
私たちも、商品を通して、
もっと梅の良さを日本中、世界中に知ってもらいたいなと思いました。
日本の農業を絶やしちゃいかん!!そのためには、私も消費者としてもっともっと
地産地消を意識しないと!と思いました。