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2017.2.6

100年物「雷電」

Ume World Projectでもチームのメンバーとして参加して頂いている那智勝浦町の酢の蔵元である、合名会社 丸正酢醸造元
http://www.marusho-vinegar.jp/
明治12年(1879年)創業。創業から138年間、変わらぬ木桶で、変わらない製法で、伝統を守り続けている和歌山が誇るお酢の蔵元さんです。

昨年末に、丸正酢さんより昔使っていた搾り機が不要になったという事で、弊社にお声掛けを頂きました。海外出張等もあり、なかなか訪問する機会が作れず、ようやく先日引取りをさせて頂きました。

同じ和歌山でも那智勝浦は遠いな。。。と今まで感じていた人が思いと思いますし、僕もそう思っていました。しかし、2015年8/30に白浜を越えて、すさみICまで高速道路が開通。
昔は白浜まで1時間半以上かかりましたが、今や1時間前後で行けるし、那智勝浦までも2時間半で到着(せっかちな僕は、追い越し車線が欲しい。トンネルも多いし、直線道路なので、眠くなります。。。)

丸正酢さんに到着し、まずは蔵見学

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社長である小坂晴次氏自ら、ご案内頂きました。御年90歳ですが、90歳には全く見えない元気さと、話し方、立ち振る舞い!ましてや、近くでお見かけすると、肌がツルツル!!お酢のお蔭でしょうか。こういう年の取り方をしたいなーと憧れました。
「延命の水」とも呼ばれている那智山系の伏流水を使われているお話、相撲好きが高じて歴代の相撲の力士を木桶につけている由縁、木桶であり続ける理由や伝統を守り続ける製法や昔の出来事などなど、若かりし頃から今まで酢づくりに命を懸けてきた社長の想いをお話し頂きました。

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また、蔵に入る前に、精神を統一されて、必ずホラガイを吹かれる事、朝礼などでも大活躍の太鼓、すべてが、伝統を守り続ける事と、変わらぬ味を追求した結果の集大成であろう。
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今回引き取らせて頂く搾り機の名称は「雷電」。木桶だけでなく「雷電」も力士の名前。しかも、大相撲史上未曾有の最強力士と呼ばれていたようです。
丸正酢さんの前には、灘の酒蔵でずっと活躍していたようです。明治頃という話でしたので、100年前の代物でしょう。

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酢づくりに何十年も情熱を燃やし続けて、その想いを受けて、社長と連れ沿い続けた「雷電」。トラックに積んでからも、社長はトラックのそばを離れず、ずっと近くにでおられ、思い出を語って頂きました。ご自分の娘を嫁に出す気持ち、とはこういう事でしょうか。
心なしか社長が悲しそうなお顔で見送って頂いた、その表情。その想いを引き継いだ事を肝に銘じて、弊社で大事に使わせて頂きます。

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※上の2枚の写真は「小坂流の撮影方法」にのっとってます。
初めは目を閉じて、「3、2、1」の「1」で目を開けて、ぱしゃり。みんな凛々しい顔してます!
和子さんだけ余裕のピース(笑)

弊社で実際、この搾り機で日本酒を搾る、というわけでなく、ディスプレイとして使わせて頂こうと考えています(ご縁がないと出会えない逸品でしたので、考えるよりも先に行動したので、現在使用用途を検討中)
これから置き場所なども精査していきますが、梅酒BARでは「雷電」が、デビューすると思いますので、こうご期待!!